都会ほど歩くというけれど、どうもそうでもないみたいな。
よく、田舎は車社会だから歩かなくてむしろ健康的じゃないとか、都会は電車移動だからよく歩くとかいうじゃないですか。ホントにそうなのか? ということで調べてみました。
まず都会・田舎の定義ですが、ここでは都道府県別の人口で、人口が多い都道府県ほど都会、としました。移動の方法は人口よりも人口密度に左右されるのでは、というのもありますが、どっちが都会か? というよくある議論では人口でケリがつくことも多いと思うので、ひとまず人口を使っています。
歩数のほうは厚労省の調査結果を使いました。ただサンプル数が各県各性別100~200人という数なので信頼度があまり高くないという問題があるにはあります。
その結果が上のグラフですが、人口の歩数への寄与率(max 1.00)が男性が0.25、女性が0.07と思いのほか人口と歩数に相関が見られないですね。都会ほど歩く、は幻想なのでしょうか。
男性のトップ3は兵庫・福島・埼玉、女性は千葉・静岡・京都でなんとなくベッドタウンだと通勤・通学時間も長くなり、歩数が多いのかな、というのが伺えるような伺えないような、そんなあやふやなところです。確かに例えば同じ北海道でも札幌と帯広ではライフスタイルはかなり違うはずで、それをまとめて比べるというのも大雑把すぎたのかもしれません。
全体的に男性のほうが女性より歩き回っているのですが、宮城・長野・大分・鳥取は女性のほうが歩数が多いです。中でも宮城の男性は全国の中でも最も歩かない男性なのですが、伊達政宗公のようにみな馬で移動しているのでしょうか。さすが伊達男。
いずれにせよ、秋の気候がいいシーズンに、ウォーキングで健康づくりに励みたいものですね(雑なまとめ)。
厚生労働省 平成24年 国民健康・栄養調査結果の概要