高校野球と旧日本軍

女子マネージャーが甲子園練習で制止される どうして?(Huffington Post)


 甲子園は女人禁制だった、ということで話題になっていました。前時代的という批判もなされていましたが、これはつまり高校野球のコンセプトが、主催者側が自覚的かはさておき旧日本軍をモチーフにしているからですよね。

 ・お国(県)のために戦う
 ・坊主頭
 ・一糸乱れぬ行進
 ・指揮官は絶対
 ・(南国のような)猛暑の中での戦い
 ・ことあるごとに歌を歌う
 ・やたら頭から突っ込む
 ・やたら土を掘る

 ──と、なんだか旧日本軍と共通点の多い高校野球。これが人気の理由にもなっていたりとすると思うのですが、いいか悪いかはさておき、そういうコンセプトを下敷きにしたスポーツイベントことであれば、女人禁制というのも納得がいくというものであります。そして批判するのであれば、女人禁制の部分だけを批判してもしょうがない気もするのです。

 オリンピックが国ごとの対抗意識のガス抜きをして本当の戦争を防いでいるように、このような擬似的な戦争イベントで他の都道府県への対抗意識のガス抜きをするのも重要なのかもしれません。

 興味深いのが、このように保守的な高校野球文化を守り、維持しているのがリベラルといわれている朝日新聞毎日新聞であるというところですね。朝日は社旗も日章旗っぽいですし、なんだかんだ好き、ってことなのでしょうか。