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インドネシアで急拡大中のスタートアップ「ゴジェック」
どうもです。ジャカルタの街で最近よく緑のヘルメットをかぶったバイクをみかけます。どうやらこれ、「GO-JEK」なる、インドネシアのスタートアップによる急拡大中のサービスとのことで、本日はこちらのサービスについて、利用してみた経験を踏まえ紹介してみたいと思います。
1. サービス概要
基本的に、スマホのアプリで呼び出すバイクタクシーです。タクシーとしての移動の他、荷物の宅配、レストランからのデリバリ、買い物代行なども安価(100円とか)で依頼できます。ベータ版サービスとして、マッサージ師や美容師(下図)も宅配してくれるらしいです。あ、そういういかがわしいサービスはないですからね。はい。
2. 市場環境
ジャカルタは世界一の渋滞都市ともいわれ、近距離ならバイクでの移動が有効です。もちろん今までもバイクタクシーのサービスはあったのですが、無免許の怪しいドライバーも多く利用しにくいサービスでした。
3. 既存サービスとの差別化
普及率がすでにかなり高いスマホで簡単に呼べるという特徴のほか、ドライバーが怪しいという既存サービスとの違いとして、GO-JEKのドライバーは免許を確実に取得していることを会社が保証しており(免許証は会社が預かっているとのこと)、また利用客の評価が低いドライバーを解雇することで品質を維持しているようです(利用後に評価画面が出てくる)。まあ、免許はお金で買えるらしいですが……。
4. 利用の流れ(タクシーサービスの場合)
インストールしたアプリからドライバーを呼ぶと、ドライバーから電話がかかってきて、ピックアップの場所の詳細を説明します。その後すぐドライバーがやってきて、緑色のヘルメット、ヘルメットの下につけるヘアカバー、マスクを渡され、依頼した場所まで連れて行ってくれます。金額はその場で払ってもよいですし、アプリでチャージしておいた分で払うこともできます。
5. サービスの強み
呼んだらすぐ来て、かつ安価であることです。すぐ来るのはかなりたくさんのドライバーが街を走っている(下図:自分の位置付近のドライバーの位置の例)からですが、ベンチャーがなぜそんな急拡大できたかというと、バイクはドライバーの私物であるため、一般的なタクシーに比べサービス拡大のコストを抑えることができているからだと思われます。ドライバーにとっては客単価は安いですが、バイクさえ持っていればアプリから次々と依頼が入るため働いた分だけ稼ぐことができるため、次々と新しいドライバーが契約を結んでいるのだと思います(GO-JEKによる雇用増が貧困率を下げているという報道もありました)。
またお客さんがかぶる緑色のヘルメットが宣伝につながっていることや、口コミで伝わりやすいサービスであることもあるため、広告料がかかっていないことも強みといえるでしょう(アプリ上で無料チャージがもらえるキャンペーンはやっているようです)。
6. サービスの弱み
アプリさえ開発できれば少ない資本で拡大できるサービスであるため、同様のサービスを行う競合が存在します。マレーシアで生まれた「グラブタクシー」がそれで、こちらはソフトバンクが出資を行ったことでも話題になりました。圧倒的な優位性を築けずこのような会社と価格競争になれば、利益を出し続けることが困難になるかもしれません。
また、利用の過程で電話で話す場面があるため、インドネシア語を話さない外国人には使いにくいサービスであるといえるでしょう(個人的に英語を話すドライバーを呼べるサービスを期待します)。
7. なんやかんや
国や大手資本・外国資本の動きばかりが目立つインドネシアですが、このようなベンチャーが人々の生活を変えているのを見るとうれしくなりますね。今後様々な分野でさまざまなイノベーションが生まれるのを期待したいと思います。
8. 関連記事
■ゴジェックで貧困率低下 首都雇用機会増える (2015年10月06日)(じゃかるた新聞)
https://www.jakartashimbun.
■バイクタクシー・ゴジェック、ドライバーを大量採用(
http://lifenesia.com/economic/
■インドネシアで急成長中のバイクタクシー予約システム「
http://diamond.jp/articles/-/
■ゴジェック合法化へ 通信情報相が法整備検討 配車サービス 参入相次ぐ (2015年09月19日)(じゃかるた新聞)
https://www.jakartashimbun.
■ ソフトバンクが惚れた「配車アプリ」の実力 創業2年のアジア企業に300億円を出資(東洋経済ONLINE)
http://toyokeizai.net/articles/-/55140
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