残酷らしいイルカ漁

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■イルカ入手問題 水族館に影響も(NHK Web特集)

 イルカ漁が残酷だとする WAZA(世界動物園水族館協会)に JAZA(日本動物園水族館協会)が屈し、もう水族館は太地町のイルカ追い込み漁からイルカを調達できなくなった、というニュースが先週話題になっていました。生け捕りが残酷というのもよく分からなかったので、WAZA のリリースを読んでみました。

 するとどうも、残念ながら明確には理由が書いてないのですが、ある程度行間を埋めて読むと、(かわいくてかしこい)イルカを殺して食べるなんて残酷だ→漁をやめさせろ→その漁からイルカを調達するのもいいからやめさせろ、ということなのではないでしょうか。犬猫などの愛玩動物やパンダなど、外見がかわいらしい動物ほど保護の対象になりがちで、つまりかわいいことは生き物として生存上大きな武器であるともいえますが、これもその一例ということになるでしょうか。

 ところで昨年8月のリリースによると、最初 WAZA は JAZA に対して、イルカ漁からの調達中止に対してなごり雪的な2年間のモラトリアム期間を提案しています。これをその時に蹴った結果即刻辞めざるを得なくなったわけで、JAZA 側ももう少しうまい、WAZA有りの交渉の持っていき方もあったのかな、などとも思ってしまいます。 

 しかし太地町のイルカがダメなら、千葉の蘇我あたりから調達するのはだめなんですかね。……え、蘇我のイルカってのは人名なの?


<参考:WAZA のプレスリリース>
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Dolphin Drive Fishery in Taiji: WAZA/JAZA summit leads to incremental progress
2014/8/10

■太地のイルカ追い込み漁:WAZA/JAZAサミットが更なる進歩を導く

 本日 WAZA(世界動物園水族館協会)は、太地のイルカ追い込み漁について議論するために JAZA(日本動物園水族館協会)の代表者との東京でのミーティングを召集しました。エルザ自然保護の会の代表者も参加しました。ミーティングにおいて、前向きなステップの可能性を見出すことができました。

 複雑な全体のイシューについて細かく議論され、また捕獲に様々な目的があることや、関連団体の多様性について認識され、議論されました。JAZA 以外の(主に中国の)機関への輸出需要の大きさや、引き続き日本で消費されるイルカ肉需要に比べると、JAZA のイルカの捕獲は小さいものであることは認識されました。生きたイルカを輸出しようとする JAZA 以外の機関や商業ブローカーは、JAZA メンバーよりも遥かに多くのイルカを捕っているのです。

 しかし、JAZA メンバーは引き続き生け捕りで多くの役割を担っているため、WAZA は追い込み漁をやめることを求める形でミーティングに臨みました。ミーティングの冒頭で、WAZA 代表の Lee Ehmke プレジデント、 Gerald Dick エグゼクティブダイレクター、Suzanne Gendron 水族館委員会副委員長は、代替案の開発期間として、イルカ漁をやめるまでの 2年間のモラトリアムを提案しました。しかし残念ながら、JAZA は現実的ではないとし、モラトリアムのコンセプトを受け入れませんでした。

 その後追い込み漁の最終的な中止に向けたステップとして、WAZA は漁をやめることを改めて求めたところ、JAZA は日本政府や他の機関は過去にそのような提案を拒否してきたと述べましたが、彼らはこのアプローチを再考すると述べました。そして JAZA は、JAZAメンバーの毎年のイルカ漁への関与を減らしていくことの、変化点についてのポイントを述べました。WAZA はそれを前向きに捕らえる一方、これは始まりに過ぎず、更なる変化が起きなくてはならないことを述べました。

 WAZA と JAZA のはじめののミーティングを終えたのち、各団体は、エルザ自然保護の会に招かれたいくつかの日本の NGO の代表者と追い込み漁について議論し、イルカ殺しをやめるための道を探るため、開かれた対話を続けることについて同意しました。

 期待されたミーティングの成果は WAZA の希望を下回るものでしたが、WAZA は引き続きイルカ追い込み漁を終えるためのすべての機会を追求し続け、更なるステップと結果について検討してきます。

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WAZA Council votes to suspend Japanese Association of Zoos and Aquariums (JAZA)
2015/4/22

■WAZA 評議会が JAZA の資格停止に投票

 何年もの動物捕獲ポリシーについての交渉の結果として、WAZA 評議会は投票の結果満場一致で JAZA の参加資格を停止することとなりました。この決定は、WAZA と JAZA が、日本の追い込み漁により JAZA メンバーの動物園や水族館がイルカを捕獲することについての合意に至らなかった結果によるものです。

 WAZA は、野生の動物を残酷で非選択な(=すべての種に影響する)手段で捕獲することを禁止するポリシーに従うことを、すべてのメンバーに求めてきました。

 何年もの間、WAZA は JAZA とそのメンバーとともに太地の追い込み漁から動物を取得しないよう働きかけてきました。毎年追い込み漁はイルカ殺しのために国際的な注目と批判の的になっており、WAZA は他の組織とともにこの習慣に対して反対を唱えてきました。

(以下略)

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WAZA Statement regarding JAZA decision to prohibit its members from acquiring dolphins from Taiji
2015/5/20

■JAZA がそのメンバーに対する太地からイルカを得ることを禁止したことに関する WAZA の表明

 喜ばしいことに、WAZA は本日 JAZA より、正式にすべてのメンバーに、太地のイルカ追い込み漁からイルカを得ることを禁止することを決定した、と伝えられました。(以下略)

フォント制作会社「創英企画」

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 Webデザインのうち、フォントって結構大きな要素をしめますよね。フォントが変わると同じ内容でも受ける印象が変わったり。

 そんなフォント、「創英」ブランドのフォントがWindowsユーザにはおなじみかと思います。創英角ゴシックとか、創英ポップ体とか、パソコンに入っていますよね。

 そんな創英ブランドのフォントを作っているのが「創英企画」。Windowsに採用されるようなフォントを作る会社ですから、さぞデザイン性の高いサイトなのだろうな、と思って覗いてみたトップ画面が上の画像です。


 むむむっ。

 
 なんですかね、この20世紀感。キリ番を踏んだときに連絡する掲示板がないのが不思議なくらいです。Sorry! This homepage is Japanese only. みたいな。一周回ってCool、ということなのかもしれませんが。


| 株式会社創英企画
| 本  社:杉並区上高井戸
| 設  立:昭和48年
| 主要業務:
|   フォント・イラスト・ロゴの著作・制作・販売
|   出張録音によるオリジナル音楽CD制作
|   賃貸マンション・事務所・駐車場の賃貸・管理・運用


 いやまさか、40年以上前からある駐車場の管理会社がWindowsのフォントを作っていたとは。どういう経緯でこういう事業ポートフォリオになったのか、気になるところではあります。



株式会社 創英企画

「最も重要な隣国」こと韓国

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 外務省のWebサイトで、韓国についての説明文が「我が国と、自由と民主主義、市場経済等の基本的価値を共有する重要な隣国」から、「我が国にとって最も重要な隣国」に変更したと主に韓国で話題になっていたと。産経記者の軟禁などを見るに、どうやら基本的価値を共有していなかったと外務省が判断したことが背景にあると見られています。

 でも、ある意味「重要な隣国」が「最も重要な隣国」になったのですがら、ある意味扱いが上がったとも言えますよね、一位集団から、単独一位にと。最も重要なことに、理由などは無いのですと。じゃあ隣国ってどこのことなんだ、というのはありますが、中・露・北・韓あたりかな。4か国中一位と。

 この外務省Webサイトの説明文、他の(アジアの)国についてはなんて書いてあるのか気になったので調べてみました。

 どうやら同じフォーマットに基づかず書いているようで比較がなかなかしにくいのですが、東アジアを除くアジア諸国のほとんどで「友好」「良好」という表現がされていました。中でもフィリピンが「極めて良好」と書かれていたのが印象的でしたが、これは実際に他のアジア諸国よりも良好なのか、はたまた書いた人が盛っただけなのか、どうなのでしょうか。

 そして比べてみてもやはり「最も重要」という表現は他にない特別なものであり、韓国も文句言わなくても、と思わなくもないわけです(ちなみに米国については「強固な同盟関係にある。」とのことです)。

 尚、韓国外務省の日本についてのページに何が書いてあるかと見てみたのですが、貿易額や要人の訪問歴が書いてあるだけで、定性的な説明文はありませんでした。うむむ。つまらぬ。


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■「最も重要」
・韓国「韓国は,我が国にとって最も重要な隣国であり,近年,両国の関係は,一層の深みと広がりを見せている。」

■「極めて良好」
フィリピン「活発な貿易、投資、経済協力関係を背景に、両国関係は極めて良好。」

■「友好/良好」
・モンゴル「日・モンゴル間の交流,協力関係は順調に進展。」
・タ  イ「日タイ両国は600年にわたる交流の歴史を持ち,伝統的に友好関係を維持している。」
・ラ オ ス「日ラオス間に特に懸案はなく,従来より良好な関係。」
・マレーシア「緊密な経済関係、活発な文化・留学生交流に支えられ、二国間関係は全般的に良好。」
シンガポール「現在、政治的に懸案事項は存在せず、両国関係は良好。」
ブルネイ「活発な要人往来が行われる等両国関係は良好。」
ベトナム「2006年10月(略)両国は「戦略的パートナーシップ」という特別な関係の実現に向けて両国関係を強化するとの強い決意を表明。」
ミャンマー「我が国がこれまでミャンマー政府と構築してきた信頼関係を基に,二国間関係を包括的に強化。」
インドネシア「経済上の相互依存関係を背景に,両国の友好協力関係は近年,一層緊密化。」
東ティモール「これまでの国づくりに対する支援や活発な要人往来を基に友好関係を維持。」
・ネパール「日・ネパール関係は伝統的に良好。」
ブータン「1986年3月28日に外交関係を樹立。以来(略)友好な関係を構築してきた。」
・インド「インド国内の強い親日感情にも支えられながら、友好関係を維持してきた。」
スリランカ「貿易,経済・技術協力を中心に良好な関係が続いている。」
モルディブ「日本はモルディブの独立以来良好な関係にある。」
パキスタン「経済協力関係を軸として国交樹立以来の友好関係を維持。」
バングラデシュ「経済協力関係を中心に友好関係が発展。」

■「努力」
・中  国「「共通の戦略的利益に立脚した互恵関係」(「戦略的互恵関係」)の構築に努力していくことで一致。」

■「その他」
・台  湾「台湾との関係は1972年の日中共同声明にあるとおりであり,非政府間の実務関係として維持されている。」
・北 朝 鮮「外交関係なし。」
カンボジア「日本は1992年3月に駐カンボジア特命全権大使を任命し、在カンボジア大使館を17年ぶりに再開。」
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国・地域 アジア(外務省)
韓国の紹介文から「基本的価値を共有」を削除(読売新聞)
Countries and Regions Japan (Ministry of Foreign Affairs, Republic of Korea)

タブレットで読む雑誌

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 最近タブレット向け雑誌配信サービスがいろいろ出てきていますね。例えばこんなのです。


■dマガジン (NTT DoCoMo)
 月400円で100誌以上が読めるサービス。基本的に発売日の夜0時に読めるようになるみたいです。巻頭グラビアや特集の一部が削られていたりと、紙版の雑誌がそのまま読めるわけではないのですが、1誌月4円だと思うと紙を買うのがバカらしくもなってきます。利用はドコモユーザー以外にも解放されているところから、まずは収益が出るユーザー数を確保しようとしているということでしょうか。

Fujisan.co.jp (Fujisan Magazine Service)
 基本的に雑誌の販売サイトなのですが、その中に「タダ読み」という、2,000冊以上の雑誌がタダで読めるサービスがあります。読めるのは数週前から下手したら数年前のバックナンバーだったりということもあるみたいなのですが、床屋の待ち時間に昔の雑誌読むようなものだと思うと気になりません。なんせ、「建築ジャーナル」「薪ストーブライフ」「月刊介護保険」「月刊むし」などといった、普段手に取らなさそうな雑誌も読むことができるので、新たな世界が広がること請け合いです。

タブレット使い放題 (OPTiM)
 月500円で16社296冊(バックナンバー含む)が読み放題というサービス。最新号が読めない代わりに、中身がほぼフルで読めるというものらしいです。最新号じゃないならFujisanのタダヨミでいい気がしますが、ラインナップに各県の「るるぶ」が入っているので、複数の県にわたって旅行するときなんて便利そうです。

■U-NEXT (U-NEXT)
 月1,990円のビデオ見放題サービス利用ユーザーに対し、49誌の最新号も読み放題になるというサービス。あくまで動画サービスのおまけみたいです。

 
 端末としてのタブレットがどこまで普及しているか、というのはありますが、雑誌の新しい読み方として、このような読み方が今後普及していくのかもしれません。そうなると、ちょっと気になるけど買うほどでもないなというマイナー誌にも読者がついて、よって広告がつき、ビジネスとしてなりたつということが起こってくるかもしれません。

 そういうのはWebサイトでいいんじゃないかという意見もあるとは思うのですが、少し前に「月刊タニシ」が話題になったように(え、なっていない?)、雑誌という形態にWebサイト以上のなんらかの意味(信頼感とか)があると思われているのであれば、衰退が言われている雑誌業界に一石を投じる動きになりうるのではないでしょうか。「月刊シジミ」とか作ってみるかな。



※タニシ業界専門誌「月刊タニシ」が1冊無料配信中 タニシクラスタ「うおおおおおおお」(ねとらぼ)
※月刊タニシネットブックストア

六曜カレンダーというイノベーション

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 カレンダーって通常日~土の曜日(七曜)毎に数字が並んでいますよね。それは恐らく、その日が何曜日なのか、というのがいちばん暮らしに影響するからでしょう。例えば土曜や日曜ならゆっくり寝ていよう、とか、火曜だから火サスみよう、とか。

 でもすべてのカレンダーが曜日毎じゃなくてもいいんじゃないか、とも思うわけです。確かに便利だけど、必ずしも全部が全部そうじゃなくても、と。ではなに毎がいいのか。ここはひとつ、六曜毎というのはどうでしょうか。

 六曜というのは、大安とか仏滅とかいうアレですが、いままでカレンダーのおまけの情報として書かれていた六曜を、一気に主役にしてみてはどうかと思うわけです。土日を楽しみに過ごすのではなく、大安を楽しみに過ごす一週間。しかも一週間が6日しかないので、どんどん過ぎていきます。これを使えば自分のメンタリティがいままでいかに「曜日」というものに縛られていたかということに気付かされます。「曜日」からの自由、「曜日」からの開放。

 実際に、定年後会社に行かなくなったら、曜日の重要性は減少するのじゃないでしょうか。また、冠婚葬祭業界でも役立つかもしれません(もうあったりして)。

 ちなみにこの六曜カレンダー、3月だと19日と20日の間に飛びがありますが、これは旧暦での1日の六曜が固定されているためのようです(旧暦1,7月の1日は先勝、2,8月は友引、3,9月は先負、4,10月は仏滅、5,11月は大安、6,12月は赤口)。3月20日は旧暦では2月1日であるため、強制的に友引になり、次の日以降はまたここから始まると。これにより、今週4日しかなくてラッキー、とか、なんだよ今週大安飛んじゃうのかよ、みたいなわくわくイベントもうまれます。

 このように、新たな自分に気付かされる六曜カレンダー、ご家庭にお一ついかがでしょうか。

 

 

卵かけごはんの誘惑

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 お昼ごはんで入った横浜駅西口の定食屋さん。そこはテーブルの上に生卵が積んであって、お客さんは思い思いに卵かけごはんをエンジョイできるというお店でした(おかわり自由!)。おいしいですよね、卵かけごはん。

 この卵かけごはんを日本で最初に食べたといわれているのが、岸田吟香という新聞記者であり事業家であり教育家だとか。よく「これ最初に食べようと思った人すごいよな」などといいますが、その「すごい人」のうちの一人がこの岸田先生みたいです。

 こんなにおいしいのに、卵を生で食べるというのは、ほぼ日本に限られた文化みたいですね。他の国の人たちは、卵を生で食べるなんてとんでもない、というカンジなのだとか(韓国のユッケや、フランスのミルクセーキなど、一部例はあるようですが)。卵に限らず、魚や牛肉、鶏肉、ホルモンなど、日本人はいろいろなものを生で食べたがるヒトタチのようなのですが、どうしてこのような文化が生まれたのでしょうか。

 魚の生食でよく言われるのは、新鮮なものが簡単に手に入る環境にあったから、というはなしです。日本は海に囲まれていて、新鮮な魚がいつでも獲れたと。であれば、新鮮な卵が手に入る様々な国の養鶏場の近くでは卵の生食が行われていてもよさそうですが、どうもそうなってはいないようで。

 どうも、日本人は「生」が好きなヒトタチなのですね。英語で言う Draft Beer(直訳すると「樽から注ぐビール」)も日本語では「生ビール」ですし、他にも「生茶」「生蕎麦」「生チョコ」「生キャラメル」など、ポジティブな意味を含んだ「生」という言葉に溢れています。

 日本人の自然観として、自然との対立ではなく同化を目指そうとする、と言ったのは寺田寅彦ですが、このような自然観から、食べ物にしてもより自然に近い「生」のものを好むようになったというのは当然のことなのかもしれませんね。


岸田吟香(Wikipedia
寺田寅彦『日本人の自然観』青空文庫
 

【プレミアム牛めし】 あえて分かりにくく説明したほうがいいときもある?

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 セレブなわたしは休日のごはんとして、松屋でプレミアム牛めしなるものを食べたのですが、そのプレミアムさの特徴として、以下のような説明がなされておりました。


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プレミアム牛めし『6つの特徴』

【1】チルド牛肉は細胞が壊れていないため、旨味成分であるグルタミン酸が肉から流れ出ず、冷凍牛肉の2.5倍含まれております。

【2】肉を凍結させていないため、冷凍肉特有の臭みがなく、タレに臭みを消すような成分を配合しておりません。

【3】チルド牛肉の食感はふわふわで、舌触りにザラつきがなく滑らかです。

【4】煮ダレは無添加の天然だしですっきりとした味わいとなっており、後味に自然な旨味を余韻として残します。

【5】プレミアム牛めしとご一緒にご提供させていただく味噌汁も天然だしを利かせた無添加です。

【6】『黒胡麻焙煎七味』はプレミアム牛めしの旨味を引き出すために、独自配合をしてご提供しております。

出所:松屋フーズ プレミアム牛めし『6つの特徴』
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 なんかイロイロと改善したよというのは伝わってくるのですが、なにがどう変わったのか、ゴチャゴチャしていていまひとつ分からないですよね。プレゼンのときはポイントを3つにしぼれ、などといいますので、天然だしのようなすっきりさを目指して、勝手に特徴をまとめなおしてみました。



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プレミアム牛めしの特徴

【冷凍牛肉→チルド牛肉】
 ――旨みが多く臭みが少ない牛肉を導入、更に食感も向上

【だし→無添加天然だし】
 ――すっきりとした天然だしで、自然な旨みの後味を実現
   (*味噌汁にも天然だしを使っています)

【七味→黒胡麻焙煎七味】
 ――独自配合の黒胡麻焙煎七味により、更なる旨みを追求
…………


 まとめなおして気づいたことは、プレミアム牛めしを扱っていない店舗*で現在も販売している普通の牛めしは、旨みが少なく臭みが多く食感がわるい冷凍牛肉と、添加物の入った不自然な味の人工だしを使っている、というメッセージも意図せず伝わってしまうということですね。元のごちゃごちゃ感は、既存のレガシー牛めしのイメージを下げないための、ギリギリのラインなのかもしれません。うーむ。

*主に関東1都6県の店舗でプレミアム牛めし(380円)、他の店舗でレガシー牛めし(290円)を販売しているとのことです