タブレットで読む雑誌

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 最近タブレット向け雑誌配信サービスがいろいろ出てきていますね。例えばこんなのです。


■dマガジン (NTT DoCoMo)
 月400円で100誌以上が読めるサービス。基本的に発売日の夜0時に読めるようになるみたいです。巻頭グラビアや特集の一部が削られていたりと、紙版の雑誌がそのまま読めるわけではないのですが、1誌月4円だと思うと紙を買うのがバカらしくもなってきます。利用はドコモユーザー以外にも解放されているところから、まずは収益が出るユーザー数を確保しようとしているということでしょうか。

Fujisan.co.jp (Fujisan Magazine Service)
 基本的に雑誌の販売サイトなのですが、その中に「タダ読み」という、2,000冊以上の雑誌がタダで読めるサービスがあります。読めるのは数週前から下手したら数年前のバックナンバーだったりということもあるみたいなのですが、床屋の待ち時間に昔の雑誌読むようなものだと思うと気になりません。なんせ、「建築ジャーナル」「薪ストーブライフ」「月刊介護保険」「月刊むし」などといった、普段手に取らなさそうな雑誌も読むことができるので、新たな世界が広がること請け合いです。

タブレット使い放題 (OPTiM)
 月500円で16社296冊(バックナンバー含む)が読み放題というサービス。最新号が読めない代わりに、中身がほぼフルで読めるというものらしいです。最新号じゃないならFujisanのタダヨミでいい気がしますが、ラインナップに各県の「るるぶ」が入っているので、複数の県にわたって旅行するときなんて便利そうです。

■U-NEXT (U-NEXT)
 月1,990円のビデオ見放題サービス利用ユーザーに対し、49誌の最新号も読み放題になるというサービス。あくまで動画サービスのおまけみたいです。

 
 端末としてのタブレットがどこまで普及しているか、というのはありますが、雑誌の新しい読み方として、このような読み方が今後普及していくのかもしれません。そうなると、ちょっと気になるけど買うほどでもないなというマイナー誌にも読者がついて、よって広告がつき、ビジネスとしてなりたつということが起こってくるかもしれません。

 そういうのはWebサイトでいいんじゃないかという意見もあるとは思うのですが、少し前に「月刊タニシ」が話題になったように(え、なっていない?)、雑誌という形態にWebサイト以上のなんらかの意味(信頼感とか)があると思われているのであれば、衰退が言われている雑誌業界に一石を投じる動きになりうるのではないでしょうか。「月刊シジミ」とか作ってみるかな。



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