徴税システムを変え、ビジネスのしやすさの改善を

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Doing Business 2015 [World Bank]


 世界銀行が毎年発表している、"Doing Business" という、国別のビジネス状況についてのレポートの、2015年版が出ておりました。

 この中の、189カ国を対象としたビジネスのしやすさランキングは以下の通り。上位はアジアのNIEs諸国(って最近言わないか)が締めていますね。経済発展の鍵は、ビジネス環境の整備にあったということなのでしょうか。一方最下位はエリトリア。あまり聞かない国ですが、1991年にエチオピアから独立し、国境紛争が続いているアフリカ北東部の国です。確かにビジネスがしやすいかどうか、でいえばしにくい側に入るでしょう。また日本は昨年から2つ順位を下げて29位になりました。先進国の中では低いですね。

 そんな日本も、評価対象の要素の中でトップである項目が2つありまして、一つが電気を引くときのコスト(0ドル)で、もう一つは破産時の回収率(92.9%)です。回収率がいいというのは、経営者の責任感が強いということなのか、取立てがえげつないということなのか……。

 一方租税の項目では日本は122位とグッと低評価。納税回数は年14回(トップは香港・サウジの3回)、納税にかかる時間が年間330時間(同シンガポールの49時間)、税率は利益の51.3%(同シンガポールの26.1%)と、トップの国からは大きく離されております。これらは、税率はさておき税務当局の努力による部分もあるかと思うので、よりよいビジネス環境を目指してぜひ改善していってほしいですね。


【ビジネスのしやすさランキング】

__3. 香港
__5. 韓国
__7. 米国
__8. 英国
_10. オーストラリア
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_28. モーリシャス
_29. 日本
 :
_62. ロシア
 :
_90. 中国
 :
120. ブラジル
 :
142. インド
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