ついに小米がスマホ世界トップ3へ

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Worldwide Smartphone Shipments Increase 25.2% in the Third Quarter with Heightened Competition and Growth Beyond Samsung and Apple, Says IDC


 みなさん、スマホ使っていますか? 調査会社のIDCによると、3Q(7~9月)の世界のスマホ出荷数は、前年比+25.2%と大きく伸びて、3億2760万台となったとのことです。この巨大な規模で、この高い成長率を実現しているというのもはすごいですね。

 ブランド別ランキングでは、1位がサムスン(韓)、ついでアップル(米)、小米(中)、レノボ(中)、LG(韓)と、ついに小米がトップ3に食い込んできました。小米科技(小米:中国語で「粟」の意味だとか)は2010年に中国で設立された通信機器ベンチャーですが、この短期間で競合ひしめく市場で世界のトップ3入りするというダイナミズムに、思わずアワを食ってしまいます。

 しかし、小米の3Qのシェアは3位とはいえたったの5.3%。ランチェスター戦略*なるものでは、シェア6.8%を「存在目標値」とし、市場で認知され、存在が認められるようになるレベルとしていますが、それでいくとこれにも満たない小米は3位ながら依然存在すら認めれていない水準にあるわけです。

 2000年代の携帯電話市場は、トップのノキアが4割近くのシェアを持ち、また他にモトローラサムスン、LG、ソニーエリクソンあたりの上位5社で全体の7~8割のシェアを持つような市場でしたが、それがスマホ化し、アンドロイドという誰にでも使いやすいプラットフォームの登場によりソフトウェアの開発から開放されたことなどで、5%でも3位になるような、数多くのプレーヤがひしめく市場になってしまったということなのかもしれませんね。ふつう、設立4年で世界3位って、既に大きくなっている市場ではなかなかないですよね。

 1位のサムスンすら不調が伝えられるこの市場、今後も目が離せませんね(いや、離してもいいけど)。


2014Q3 Smartphone shipment (M set)

1._78.1 23.8%  Samsung
2._39.3 12.0%  Apple
3._17.3 _5.3%  Xiaomi
4._16.9 _5.2%  Lenovo
5._16.8 _5.1%  LG
_.159.2 48.6%  Others

Total 327.6


*シェアの目標数値(ITmedia エンタープライズ