あなたのお名前なんてえの?

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 昨今「DQNネーム」などといった蔑称により話題になりがちな子供の名前ですが、名前の付け方に元号が変わること、つまり「改元」が影響するということが昔からあるようです。

 例えば、明治安田生命調べによる大正元年(1912年)の名前ランキングをみると、男の子は「正一」が1位、「正雄」3位、「正」4位、「正治」7位、「正夫」9位と、「正」という字を使った名前のオンパレードです。ちなみに大正ニ年の1位は「正二」、三年は「正三」となっており、年子が多かったということかもしれませんね。

 大正元年は女の子も「正子」が4位、翌年には1位になるなど、こちらも元号の影響が見て取れます。尚、大正元年の1位は「千代」でした。君が代からきているのでしょうか。

 そして既に「遠くなりにけり」の感ある昭和ですが、昭和元年(1926年)は年末一週間ほどしかなかったので、昭和二年のランキングを見るに、男の子で「昭二」1位、「昭」2位、「和夫」3位、「昭一」5位となっており、女の子も「和子」1位、「昭子」2位と、「昭」と「和」が大変多く使われております。ちなみに「和子」は昭和14年までランキング1位をキープし、この世代に相当な和子さんがいらっしゃるようです。

 一方16年前の平成元年(1989年)は、男の子は「翔平」が7位に、女の子は「成美」が4位と、それぞれベスト10に1つずつ入るのみ。改元の影響はなくはないが、昔ほどはない、といったところでしょうか。国民のメンタリティの中で、国家が占める割合が減少しているということかもしれません。

 ちなみに昨年・2014年の男の子1位は「蓮」、女の子1位は「陽菜」「凛」らしいです。「蓮」というのは2014年にモネ展が開催されたから……?



名前ランキング 生まれ年別ベスト10/明治安田生命