異物混入って実際に増えているのか

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 ハンバーガーショップなどにおける食品への異物混入のニュースが毎日のように流れていますが、単に騒ぎになったから今まで明るみになっていなかったものがなっているだけなのか、全体の傾向として、例えば輸入食品の増加などにより実際に増えているのか、気になったので調べてみました。

 グラフは、東京都が公表している、保健所への食品苦情の件数の推移です。まず全体では、2008年の7,536件が、2012年には4,867件と、35%も減少しています(複数要因によるダブルカウントを6~9%程度含む)。問題が起こった数ではなく、保健所に苦情を言った数ではあるのですが、わりと如実に減少傾向にあるのですね。

 話題の異物混入の減りは更に大きく、1,365件が681件と半減。もしかしたら2008年だけ極端に数値が高かった可能性は無きにしも非ずですが、その後の推移を見ても減少傾向にあるというのは間違いではないでしょう。こんな短期間でこんなに減るものなんですね。

 ちなみにいちばん多い「有症」というのは、何かしらの症状が有ったということで、食中毒とか、そういうことだと思います。これが多いのは、食中毒=保健所というイメージが消費者の中にあるからかもしれません。

 いずれにせよ、このような苦情の減少には、メーカーや店舗、あるいは物流側の並々ならぬ努力があったと思います。クレームはゼロで当たり前、と思われている向きもあるのでなかなか大変だとは思いますが、引き続き頑張って頂きたいですね。