クリスマスツリーとスタインウェイのピアノ

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 丸ビルのホールのクリスマスツリーの前に、多分演奏するためなんだろうけど、スタインウェイのピアノが置いてありました。
 スタインウェイについてクリスマスデートで程よく知ったかぶりするために(あくまで程よく)、ちょいと調べてみました。

 ドイツ人のスタインウェイ(シュタインヴェーク)さんが、1853年にアメリカでピアノ製造会社「スタインウェイ・アンド・サンズ」を設立。その社名のとおり息子さんと会社を作ったんですね。日本で「山田と息子たち」みたいな名前の会社を作るとすごい違和感ですけどね。

 ベーゼンドルファーなどの欧州名門メーカは、宮廷での使用を前提にピアノを製造していた一方、スタインウェイは(音響的に弱い)多目的ホールでの使用を念頭に、設計に音響工学を取り入れることより、広く受け入れられていったと。マーケティングとイノベーションの融合、というとカッコいいですね。その後、ドイツ名門メーカが第二次大戦でダメージを受けたということも追い風になったようです。

 製造拠点はニューヨークとハンブルグの2つ。ニューヨーク製はピアノのハンマーの素材であるフェルトが柔らかめ、ハンブルグ製が堅めという差があるみたいです。ニューヨーク工場は主に米州向け、ハンブルグ工場は欧州・アジア向けということで、日本にあるのはハンブルグ製が多いということみたいですが、「やっぱニューヨーク製のは音が柔らかいよね」みたいなことを言うと、ピアノに造詣が深い感もしくはどうにもいけ好かない感がでること請け合いですね。

 って、もうクリスマスも終わりじゃないか。来年まで覚えていないと。

STEINWAY & SONS
http://www.steinway.co.jp/
スタインウェイ・アンド・サンズ」(Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BA