あのメイソウの旗艦店はなぜ早稲田にあるのか

 ユニクロ・無印・ダイソーをインスパイアしているというか、イメージをサンプリングしているというか、平たくいうとパクっているということでごく一部で話題になった中国のこじゃれ風雑貨屋チェーン「メイソウ」の、世界で唯一の旗艦店が東京にあるというので、すわ行かねば、と行ってきましたよ!

名創優品(メイソウ)
http://miniso.jp/

 

f:id:tsuke_zura:20140928155213j:plainメイソウ東京早稲田旗艦店外観

 

 やってきたのは新宿区高田馬場、駅から早稲田通りを早稲田大学側に進み、映画館の早稲田松竹のすぐ並び、ここに「メイソウ 東京早稲田旗艦店」があるというのです。メイソウ公式ツイッターも、「もう皆さんが知っているMINISOではない」などとやたら煽ってきます。

 

 

 で、お店につくと、「旗艦店」という名に恥じないというか、むしろ盛大に恥じるほど店舗が小さい! なんだこれ! 旗艦というかむしろ手漕ぎボート! ――と大騒ぎしようと思ったら、Rocket News 24で既に大騒ぎされているじゃないですか。まあそりゃ騒ぎますよね。

 

【メイソウ】中国の「偽ダイソー」「パクリ無印良品」と呼ばれる雑貨店『メイソウ(名創優品)』が日本旗艦店をオープンさせたので行ってみた(Rocket News 24)
http://rocketnews24.com/2014/09/26/491386/

 

 要するにこれって、日本のチェーン店であるかのようにふるまうことが大事で、同じく中国にある、なんちゃって日本風テレビメーカ「かわの電気」みたいに、日本に会社がないのに日本の会社ですよとすぐばれる嘘をつくのも忍びないので、とりあえずホントに日本にお店を作ってみましたということですよね。

 

かわの電気
http://www.canyetv.com/japan/company.asp

 

 で、気になるのが、それが「東京早稲田旗艦店」である点です。イメージを育む旗艦店ですから、そのイメージにふさわしいところに、まあ例えば銀座とか青山とかに店を置くものであると思うのですが、「早稲田」という地名に日本人が思うより、中国でかなり良いイメージがあるということなのでしょうか。日本だと、早稲田予備校とか早稲田セミナーとか早稲田ゼミナールとか早稲田塾とか早稲田アカデミーとか、塾や予備校で(実際に校舎は早稲田にないことが多いのに)「早稲田」は使われがちですが、もう少し普遍的な価値が中国ではあるということなのでしょうか。

 いや、単に家賃が安かったからでしょ、という指摘もあると思うんですが、なら「高田馬場旗艦店」でいいと思うんですよね。実際店の住所は新宿区高田馬場で、最寄駅も高田馬場駅ですし。そこをあえて「早稲田」にしたというのは、やはりこれまで早稲田大学が中国をはじめとするアジア地域において多額のマーケティング費用他諸々を投じて作ってきたブランドイメージの結果だとすると、なかなか感慨深いものがあるわけでございます。

 ちなみにこちらのお店、ただでさえ狭いのに、カラーバリエーションにこだわっているようでアイテム数は更に少なくなっちゃっているのですが、興味ある人は馬場歩きのついでに是非行ってみてください。

 

f:id:tsuke_zura:20140928155455j:plainネックピロー 200円

 


なにやら斬新なパスポートカバー