サントリー「山崎」がついにウィスキー世界一に

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Jim Murray’s Whisky Bible 2015 – The Winners (The Wiskey Exchange | World of Fine Spirits Blog)


 NHKの朝ドラ「マッサン」の人気のためか最近話題に上ることも多いウィスキーですが、著名ウィスキー評論家のジム・マーレイによる「Wisky Bible 2015」でついに日本のウィスキー、サントリー「山崎」が世界最高の評価である "2015 World Whisky of the Year" に選ばれました。

 選ばれたのは "The YAMAZAKI Single Molt Whisky Sherry Cask 2013"。シェリーカスク(樽)とはなんぞやというと、コモンオーク(という木)で作った樽で、シェリー酒を2年以上寝かせた樽のことらしいです。シェリー酒を最初に寝かせた樽を使うことで、ウィスキーに甘い香りとほのかな苦味をつけることができるのだとか。
 
 国産ワインなどもそうだと思うのですが、はじめは世界からまるで相手にされていなかった自国のお酒が、徐々にその地位を高めていく様子を見るに、これはぜひ飲んで応援しないと、などと思ってしまうわけであります。ちなみにこの山崎シェリーカスク、飲んで応援しようにも数量限定発売ということでかなり入手は困難のようなのですので、なかなかその機会は訪れなさそうなのですが。

 また他に気になったのが、Asian Whisky of the Year に選ばれた、台湾の Kavalan Single Malt Whisky です。カバランは、台湾の老舗乳酸菌飲料メーカである金車が2008年から製造しているウィスキーで、ある意味ヤクルトがウィスキーを作り出したら世界での評価も上がってきた、みたいな構図だと思うとなかなか興味深いですよね。当然長期貯蔵した高級品はまだ世の中にないわけですから、評価もこれから更に上がっていく余地があるということです。

 スコットランドを中心としたウィスキー文化、今後のアジアにおける展開からも目が離せませんね。


『山崎シェリーカスク』数量限定で新発売!(サントリーウイスキー蒸溜所ブログ)
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