早稲田もブランドが翳ったとか色々言われておりますが
早稲田、陰るブランド スポーツ「覇者」今は昔 (日本経済新聞)
なんやかんや話題になっているうちが華、というわけではありますが。
日経の記事によると、ラグビーでは帝京に勝てない、駅伝では東洋・駒沢に勝てない、野球も2年ほど優勝していない、受験の志願者数も近大・明治に負け、上場企業の社長数も慶応に負けているじゃないかと。どうなっているんだと。
まず、各項目のライバル校がすべて異なっているのがポイントかと。各校がそれらに重点的にリソースを割くなか、おのおの2~3位のポジションにいるというのは相当すごいことなのではないでしょうか。帝京の社長数は? 慶応の駅伝の成績は? ってハナシです。
あと、5年ほど前が異様に成績がよかった反動、というのもあるでしょう。各スポーツで優勝争いをし、志願者数もトップ、スポーツ雑誌の Number は、早稲田の特集号を出したりしていました。そういう確変状態と比較すると、どうした? という話になりますが、4年でメンバーが入れ替わる大学スポーツで、そう長くは天下が続かないわけです。
Number 729「早稲田力。」2009/5/21
また、志願者数ですが、グラフを見ると「明治に離されていたのにほぼ追いついた」というのが実態のようですし、立地もターゲットも違う近畿大学と比較するのもあまりピンときません。過去に比べて減っている、というのはどこも同じでしょうし。
社長数も、ビジネスパーソン志向の強い慶応と、官僚志向の強い東大、政治家・マスコミ・作家志向の強い早稲田を比べてもあまり意味がない気がします(いや、確かに例えば早稲田の卒業生の多くが政治家・マスコミ・作家になるかというとそうじゃないのでしょうけど)。例えばOB・OG数が近い東大と慶応を比べて、慶応のほうが社長が多いからすばらしい大学だ、と言い切るのは乱暴ですよね。
なんやかんや話題になっているうちが華、というわけではありますが。