【憲法×原発】政党別政策分布マップ

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 投票は各党・各候補者の主張を吟味して、といいつつ、なんかみんないいことを言っているような気がするし、なかなか比べるのも難しいですよね。ということで、論点を2つに絞り、各党の候補者の主張の分布を調べてみました。

 論点は、個人的に現在メジャーな論点かな、と思われる、憲法を改正すべきか、という点と、今後原発を活用していくべきか、という点にしました。アベノミクスや消費税のハナシは、日銀や財務省もからむでしょうし、わりと今限定のハナシであるところもありますし。

 上図は、朝日新聞と東大谷口研が候補者へ行った、各トピックスについてどう思うかを5段階で答えるアンケートを元に、候補者の主張の分布を表したものです。全候補者じゃなくて東京都の小選挙区に限ったのは、まあその、お察しください(図の右左逆にしたほうがよくね? という意見もあるとは思いますが、気にしないでください)。

 これをみるとまず、原発を活用しつつ、憲法はそのままにしよう(右上ゾーン)、と主張する人はいないということですね。少なくとも震災前までは「そうなっていた」んですが、全候補その状況を否定しているというのも感慨深いですね。

 論点別では、まず原発軸で、活用派は自民、公明、次世代。廃止派は民主、維新、生活、共産ですね。憲法だと、自民、次世代、維新改憲派、共産が護憲派、他がどっちつかずなカンジになっています。

 自民党公明党というよりも次世代の党と重なっているので、政策的にはこちらのほうが近そうです。実際次世代には元自民党の方も多いですしね。一方民主党憲法の点で党内の意見がバラバラです。民主党を二つにして、改憲側を維新と、護憲側を(東京の小選挙区に候補者がおらずここには出てきませんが)社民党あたりとくっつけると、選ぶほうとしては分かりやすいかもしれません。

 そしてやはり共産党の主張の一貫さ、一糸乱れぬその姿には目を見張りますね。言論の自由を謳う現行憲法の改正は許さない、と主張する党内に言論の自由があるのかがやや気にならなくもないですが、頑固職人がうちはこれしかないですから、と一品で勝負する伝統店の様相を呈してきているのは確かです。