無形文化遺産登録に対して頑張っているのって、日中韓だけなのかな

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世界が認めた“和食”の食文化(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2013_1205_02.html


 「和食」の食文化、がユネスコにより無形文化遺産に登録されました。有形物を対称にする世界遺産に対して、無形物を対称にするのがこの無形文化遺産らしいのですが、なんかちょっと世界遺産よりもマイナーでよく分からないのでちょろっと調べてみました。

 今回の登録は、日本の登録として22件目の登録であるらしく、なんとすでに21件も登録されていたのですね。それがなにかというと、

 「能楽」「人形浄瑠璃文楽」「歌舞伎」「雅楽」「小千谷縮」「越後上布」「石州半紙」「日立風流物」「京都祇園祭の山鉾行事」「 甑島のトシドン」「奥能登のあえのこと」「早池峰神楽」「秋保の田植踊」「チャッキラコ」「大日堂舞楽」「題目立」「アイヌ古式舞踊」「組踊」「結城紬」「佐陀神能」「壬生の花田植」「那智の田楽」「和食 日本人の伝統的な食文化」←NEW!
 
 らしいです。ってほとんど知らないぞこれら(ですよね?)。世界遺産のほうは登録されると少なくとも国内というか観光業界は蜂の巣をつついたような騒ぎになりますが、無形文化遺産のほうがどうもいままでスルーされ続けてきたようで。

 で、海外に目を向けると、二桁の案件が登録されているのは、日中韓3国のみ。例えば世界遺産登録数で世界一であるイタリアは、「シシリアの人形劇「テノール風の歌の口承伝承:サルデーニャ牧羊文化の無形遺産としての表現」「地中海の食事」のたった3件のみ。実際の無形文化遺産が世界の中で日中韓に偏在しているかというと多分そんなこともなさそうなので、推測ですが世界中の人たちがあまり登録に興味を示さない中、互いの様子を必要以上に気にする日中韓3国だけがこぞって登録しまくった結果こうなった、のではないでしょうか。

 ということで、今回の登録をチャンスに和食をますます海外で広めていかないと、みたいな話になっていますが、チャンスとして活用できるものなのかはちょいと怪しいなという気がしてなりません。


無形文化遺産」(Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E5%BD%A2%E6%96%87%E5%8C%96%E9%81%BA%E7%94%A3