中国の2013年重大ニュース
アメリカに続いて、中国の2013年重大ニュースを見てみたいと思います。
引用元の新華社通信は国営メディアなので、中国政府視点の重大ニュースということになるのかと思いますが、確かにランキングから政府の興味が透けて見えますね。
2013年新華トップ10ワールドニュース・イベント
10. 北朝鮮のリーダーの叔父である張成沢が粛清
金正恩の側近が、反逆罪で処刑されました。裁判でクーデターを計画したことを認めたとのことです。
9. ネルソン・マンデラ死去
アパルトヘイトと戦ったマンデラ元大統領は95歳で亡くなりました。
8. ドーハラウンドの貿易協議で歴史的ブレークスルー
貧困国の繁栄を目指す、「バリ・パッケージ」の合意に至りました。
7. 世界の大国はイランの核協議の第一段階に到達
この「大国 (world powers)」は、英、中、仏、露、米の常任理事国+独。ドイツはもともとイランに核開発中止を求めていた中心国ということで参加しているようですね。
11月に発生した巨大台風により、多くの死者・行方不明者が出ました。「中国を含む国際社会が救援・再建の手伝いをした」とのことです。
5. ケニアでの攻撃が、アフリカにおける反テロの困難さを浮き彫りに
9月にはナイロビの高級ショッピングモールがテロの標的になりました。一方中国は、アフリカへの武器輸出を拡大させ非難されているという現状もあり、5位と強い関心を示しているようです。
4. シリア化学兵器危機にドラマチックな解決策
内戦が続くシリアで、9月にロシアが、「米の攻撃を防ぐために化学兵器を使うのをやめ処理しようよ」と提案し、シリアが従いました。米=北風、露=太陽の構図となったためか、上位にランクイン。
3. 米国がNSAの監視スキャンダルで非難される
ウィキリークスのアサンジ氏に代わり、元CIAのスノーデン氏が一躍有名人になりましたね。仮想敵国(?)米国のチョンボが3位にランクイン。
2. 安倍の右翼政治
年末の靖国参拝でランキング赤丸急上昇。「参拝が中国や韓国を含む国際社会からの強い反対と非難を巻き起こした」というのは、非難しているのがほぼ2カ国に限られているという認識があるということでしょうか。
1. 中国外交に新たな展望開く
新世代の中国のリーダー(シージンピン)がアジア、アフリカ、ラテンアメリカ、欧州、北米の国々を訪問し(この地域の並び順が、中国が関係を重視している地域のランキングなのでしょうか)、シルクロード経済ベルトと21世紀型海洋シルクロードの構築、中国アセアン自由貿易圏のアップグレードにつとめたということです。国営メディアらしい 1位ですね。
Yearender: Xinhua top 10 world news events in 2013
http://news.xinhuanet.com/english/indepth/2013-12/30/c_133007719.htm
イラン核問題の「6カ国協議」って何? 7日からスイスで交渉
http://thepage.jp/detail/20131106-00000016-wordleaf