お気の毒な国内MBA
多分この記事の趣旨は、MBAを鼻にかけるやつっていけ好かないよね、だよねだよね、ということだと思うのだけれど、そしてそれはそれで同意するのだけれど、なんだかどうも中身は変なことがいろいろ書いてありますね。
・国内MBAの光と影--不況で志願者が増えるが、質低下の懸念も ...
上位10件はこんなカンジ。「日本の有名大学の大学院」で出てきたのは明治大学のみで、とても「ズラリ」というカンジじゃありません(20件目まで見ても出てきません)。ホントに "Googleで" ググったのかな。
ともかくこの幹部氏は国内MBAを指し、「それを、グローバルに通用するエリートの証だとでも勘違いし、自分はMBAだなんて、海外で名乗ると、学歴詐欺扱いされかねませんよ」と。海外ってなんだ、北朝鮮とかかな。とどのつまりは認証機関が認証していないMBAはインチキですよといいたいようです(ちなみに記事では慶応と名古屋商科大だけ認証を得ていますよと補足しています)。認証って大事なんですね。すごいな認証。
200万近い、ということはつまり京大とか一橋とか、国立のMBAですね(私立は300万近い)。つまりこの幹部氏は、国立MBA:お気の毒、私立MBA:学歴詐称、慶応・名古屋商科大MBA:素敵、ということを言いたいのですね。ってホントかな。
そして記事ではいよいよお気の毒な国内MBAホルダーの実例が出てきます。
「今日び、海外や国内でMBAを取得しようとする人は、主に二つのタイプに分かれます。一つは、青白き秀才君。(後略)」
って、国内MBA:お気の毒、海外MBA:素敵、って話かと思ったらそうじゃないんですね。国内外問わずどうにもダメだと。で、驚きなのが、「二つのタイプ」といいつつ、記事のどこを読んでも「青白き秀才君」のほかのもうひとタイプが出てこないのです。文字数制限があるのは分かるけど、そりゃないですよね。こんな風にぶった切られた上級幹部氏に同情するってものです。しかしもう一タイプが気になる。「赤黒き凡才君」とかかな。って野武士っぽいな。
そして今度は商社の例です。
すごいですね、使えない社員だらけの商社。自分が教育すべき部下を「使えない」とマネジャー氏が取材で言い切っている時点で察してしまうわけですが。
こういう記事を書いてしまう記者こそ、国内MBA(もちろん認証のある慶応か名古屋商科大に!)にでも行って勉強してみるというのもよいのではないでしょうかね。はい。