飛べないスーパーマンはただのスーパーマン

勉強熱心でスキルも高い「スーパーマン」 だけど飛べなかったら意味がない

 前回なんやかんや書いた記事の、前編があったので読んでみました。これ、「ああ勘違い 飛べないスーパーマンたち」という一連の記事みたいです。

 まず、都銀からアメリカのビジネススクールへ行き、外資系コンサルに行ったあと転職したベンチャーがつぶれた、という人が「歌を忘れたカナリヤ」、じゃない、「飛べないスーパーマン」の例として出てきます。飛べないスーパーマンはただのスーパーマンだ。しかし転職したベンチャーがつぶれただけで失敗者の烙印を押されてしまうのは、再挑戦が困難な日本社会の特性なのでしょうか。

 
>あれから、10年弱。小さな外資系企業の経営企画や、ベンチャーのマネージャー職を渡り歩き、今は、小さなITベンチャーの役員をやっているという。結婚もしていない。


 どうやら大きな会社=成功、小さい会社=失敗というモノサシがあるみたいですね。なんか田舎に戻ってろくろを回している、みたいなトーンで「小さなITベンチャー」と書いていますが(実際にろくろを回している人すみません)、そもそもベンチャーなんだから小さいのは当たり前なような。そして結婚は関係ないですよね。


>さらに、企業派遣は激減しているから、大半の人が、会社を辞めて、留学する。加えて、日本人のMBA取得者が増え、MBAを取得することの希少性は減ってしまった。


 企業派遣が激減しているなら、取得者は減っているのではないでしょうか? 実際、


>欧米のビジネススクールを受験する際に必須となっているGMAT試験の日本人受験者数の推移を見てみても、02年に、延べ5620人だった受験数が、11年は2518人と半分まで落ち込んでいる。

(出典:MBA留学は本当に人生を変えるか?)


 とのことで、「希少性」という意味では、いまではますます高まっているのではないでしょうか。まぁ、さかなクンクニマスじゃないんだから、MBAは希少性を主に評価されているわけでもないですよね。もしそうならMBAよりもひよこ鑑定士(初生雛鑑別師)を取ったほうがいいのかもしれません。飛べないひよこは……、ふつうのひよこか。

 この記事、連載みたいなので、次はどんな「飛べないスーパーマン」が出てくるのか、楽しみですね。