今週の「飛べスー」は、セミナー批判を鋭く展開

ああ勘違い 飛べないスーパーマンたち
1席98万円も「完売御礼」 「セミナー」にはまる人びと(J-CAST
 
 
 これまで3回にわたりいちゃもんをつけてきたこの「飛べスー」シリーズ、第4回の今回は、残念ながらMBAは出てこなくなってしまいました。とはいえせっかくなので今回も読んでみます。
 
 今回は、「セミナー」についての内容です。全体の内容はこんなカンジ。
 
・安くても6万、高い席は98万円の自己啓発セミナーがある
・それとは別に、安くて15万、高くて35万円超のものもある
・セミナーには中毒性があり、リピーターにより支えられている(某セミナー主催者の言)
・社労士になりつつ仕事が取れない人たちをターゲットにした悪徳セミナーもある
 
 社労士のセミナーは、値段の割りに中身がショボい、という批判のようですが、最初の2例は単に高い! と言っているだけで、高いだけにいいセミナーなのか、中身のわりに高すぎるセミナーなのかよく分かりません。中身は分からないけど、どうせアヤシゲなもののはずなのに、高いよな、とそういうことみたいです。中身を踏まえて高いというなら説得力はあるのですが。
 
 ちなみに98万円のセミナーの中身については週刊ゲンダイが報告していて、
 
 
>セミナーを撮影したDVDを見ると、ロビンズ氏にレクチャーを受けた吃音(きつおん)に悩む若い男性が、ステージ上ですらすらとしゃべりだす。すると、周囲の参加者が跳び上がって喜び、拍手の嵐に包まれる。ロビンズ氏が「カモン! ガイズ、YES、NO」と絶叫すると、会場は一斉に「YES」の大合唱となり、さながらロックコンサートのような異様な熱気に包まれる。 
 
「98万円席完売の自己啓発セミナー」(週刊ゲンダイ)
 
 
 というような内容のようです(ゲンダイ記者も参加したわけではなさそうですが)。吃音克服セミナーなのかな。これに対してJ-CASTは、
 
 
>日本のサラリーマンの平均年収は409万円(2013年、国税庁調査)だということを考えると、尋常ではない値付けだと感じずにはいられない。
 
 
 と批判します。普通平均年収って、物価が分からない国の相場を知るために出て来ることが多いので、日本の、とわざわざいわれるとなんか違和感がありますが、それはさておきこれに対してゲンダイによると、
 
 
>「VIP席の購入者は企業の経営者が大半で、一部は会社がチケットを買い、当日、社員の誰かを参加させるようです。我々もあまりの反響の大きさに驚いています」
 
 
 と、経営者とか法人需要がメインのようなので、サラリーマンの年収と比べてもしょうがないんですね。内容を知ってお金を払っている以上別に何も問題ないような。例えば高級マンションや高級車に対して、サラリーマンの平均年収を考えると尋常ではない値付けだと感じずにはいられない、といわれても。そう思うなら買わなければよいだけの話です。
 
 但しこの記事、「次号に続く」とのことなので、きっと次号で鋭い批判が展開されるのではないかな。