朝日新聞掲載の文春の広告を塗ったのは、朝日なのか文春なのか

朝日新聞、広告の一部が「●●」 言論の自由はどこに… (zakzak)
 
 
 本日(3/6)付朝日新聞で、週刊文春の広告の一部が黒く塗りつぶされていたらしいです。
 
 なんだか刑務所に届いた手紙みたいな話ですが、塗りつぶされたのはどうやら「『慰安婦問題』A級戦犯 朝日新聞を断罪する」という記事タイトルの、「朝日」の部分のようです。zakzak は言論機関たる朝日新聞が自ら言論の自由を脅かすことについて憂慮しているようですが、さてこれ、朝日が怒って塗ったのか、出稿元の文春が気を使って塗ったのか、はたまたローリングストーンズが来日しているから塗ったのか。
 
 個人的には文春側かなあ、などとも思うわけです。以下理由をいくつか。
 
 
1)クライアントは偉い
 
 広告収入が重要な新聞社にとって、なかなかクライアントの原稿に手を入れるのって難しいのではないかと。
 
 クライアント「これ、明日載せておいてね」
 メディア「あ、いつもお世話になってまーす! 了解です! あー、これウチのことスか? ちょっとここ黒く塗っておいていいスかね?」 
 クライアント「は? 何いってんの? じゃあいいよ載せるのやめるから」
 メディア「いやいやいやいやすいません冗談ですよ冗談ー。言論は自由ですもんね! ばっちり載せておきますから! 毎度あり!」
 
 ――ってなカンジじゃないんですかね。違うのかな。
 
 
2)敵視しつつ出稿している
 
 もし文春が本当に朝日新聞を敵視して断罪したいなら、朝日新聞の利益になるような広告出稿しないほうがいいとも言えるわけですよね。それでも出すのは商売上とか、イロイロ事情があるわけですよね。「新聞も雑誌も売れないけど、お互い盛り上げていきましょうよ!」といった「ホンキじゃないのよ」のサインとして、ちょっと塗ってみた、というのはあるのではないかと。
 
 
3)ぜんぜん隠蔽できていない
 
 塗ったことで、余計目立っていますよね。実質上塗ってあっても見れば朝日と書いてあったであろうことは分かるわけですし、気になって普段読まない人も文春手に取っちゃったりするわけです。そしてそのことで zakzak にイロイロいわれたり、変な人にブログで書かれたりしているわけです。それは朝日にとってはデメリットですし、文春にとってはメリットですよね。
 
 
 ということで、ちょっと朝日新聞が塗ったとは思えないんだけど、どうなんでしょう。