【たびの思い出】ニューヨーク 1

f:id:tsuke_zura:20141003105308j:plain
 確か2003年のゴールデンウィークだったと思うんだけど、中国に遊びに行こうと思って、ビザも取って(当時はビザが必要でした)、そうしたら直前に、SARS重症急性呼吸器症候群)なる病気が中国で猛威を振るいだしたんですね。重症だの急性だの、そういう状況の中あえて行かなくてもと思い旅行会社に相談すると、だったらニューヨークのチケットが比較的安いですよ、ということで、急遽ニューヨークに遊びに行くことになったんですよ。

 で、なんでも日本から同時にニューヨークのホテルを1泊分予約すると、メジャーリーグヤンキース対マリナースの試合のチケットがついてくるキャンペーンがあるとかで、二つ返事で予約。当時はヤンキース松井秀喜がいて、マリナースにイチローがいて、そんなの絶対観たいに決まっているじゃないですか。

 そのホテルは、セントラルパークの北のほうの、ハーレムという地域にあるちいさな安ホテル。映画のせいか、ニューヨークは悪人がいっぱいいて銃を撃ち合っているようなイメージがあって、しかもハーレムだなんて、ラスボスみたいな極悪人が秘密のアジトで女をいっぱい囲っていそうじゃないですか。そんな治安の悪いところに泊まっても大丈夫なのか。襲われたりしないのか。

 案の定というか、夜ホテルで寝ようとすると、窓の外からパトカーのサイレン音が。やべー! いわんこっちゃない、絶対これ銃撃戦だ! 流れ弾が部屋の中に飛び込んできたりしないんかな、などと体を硬くして、不安な一夜を過ごしたわけです。いや、無事でしたが。

 メジャーリーグのほうは、試合のほうはあまり覚えていないんだけど、とりあえず形から入らないと、と球場でビールとホットドッグを買おうとしたらパスポートで年齢確認をされ、あら、27歳? 17歳かと思ったわ、と売店のおばちゃんに言われて、いやいやいやいや、と思ったことをなぜか覚えています。いやいやいやいや。